花を支えるもの

本場英国のスピリチュアリズム事情について書いてみたいと思います。

遠い日本から眺めているとどうしても有名な The Arthur Findlay College や The Harry Edwards Healing Sanctuary といった施設、そして著名なミディアムに目が行きがちになってしまいます。
10年ほど前、日本でもミディアムが活躍するテレビ番組がありましたので、どうしてもミディアムの能力的な所やその現象に興味を持ちがちになってしまう方が多いようです。

しかしながらこれらは人目をひくための綺麗な花の部分と思われたらいいでしょう。
花を咲かすためには、茎、葉、根などのそのほかの構成要素が必要です。
表舞台で目を引く花を作り出すためには、地味でも下でしっかりと支える存在が必要なのです。
その、下でしっかり支えている存在が英国では Spiritualist Church と呼ばれるものです。
チャーチ(教会)といっても簡素な祭壇があるくらいで、特定の個人やスピリット、ましてや聖人を崇めるような偶像はありません。

英国各地に存在しており、そこでは一般の方向けに、ヒーリングサービスを提供し、ミディアムが個人セッションやデモンストレーションを行ない、Spiritualism Philosophy(スピリチュアリズム哲学/霊的真理)を教え、さらにスキルアップトレーニングも行なうような所です。

あくまでも教会ですから、これら一般の方々に Spiritualism Philosophy を学んでもらうきっかけを作ることが、第一で、そして大きな目的です。
まずはスピリチュアリズムに興味を持ってもらい、霊的真理を実践する人に育て、さらに適性のある方にはスキルアップトレーニングを施して次代の継承者を創ることを行なっているのです。

チャーチの運営は基本的にボランティアとドネーション(寄付)で行われています。
大口寄付者(patron)もかなりの数いらっしゃるようですが、なかなか表には出てきません。
なぜそういったボランティアとドネーションだけで運営ができるかといえば、そこには Spiritualism Philosophy という強固な思想的基盤、土壌があり、その価値観を共有しているからであります。
またミディアムといっても専業で行なっている職業ミディアムはほんのわずかな人数で、多くのミディアムはしっかりと他に生業を持っていらっしゃるからです。

英国中には数え切れないほどの Spiritualist Church が存在しているので、人財の供給も豊富に行われており、その中の一部の人が花となって活躍する仕組みが出来上がっているのです。
しっかりと花を支える部分が Spiritualist Church であり、根をはる土の部分が Spiritualism Philosophy といえます。

翻ってこの日本ではどうでしょうか…、とてもとても足下にも及びません。
先に述べたとおり可憐な花ばかりが注目されがちで、本質が見えていないように思います。
日本でもまずは地道に支えるチャーチ的なものが必要なのかも知れません…
いやいや、もしかすると土から作らねばならないのかも知れませんね…


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です